四国遍路みちを歩く 5(完結編)  No3 八十窪 → 引田 → 鳴戸 → 淡路島福良

2月28日(水) 晴れ

天気は良いが今日も風が冷たく寒い。昨日で一応遍路道歩きは完結したことになるが、本来はここからお礼参りと称して1番へ戻りさらには高野山へお参りするのがお遍路の作法らしい。宿のおかみさんに聞くと、1番は少し遠いので10番の切幡寺へ行けば一周が繋がるので比較的近い10番に行く人が多いそうだ。私はお遍路さんをしているわけではないので拘らなくても良いが四国を一周するという意味では出発点へ戻って閉曲線になるようにしたい。私の場合は出発点が鳴門公園だったのでできれば鳴門まで歩きたいが、今回は野宿ではないので泊まるところを確保しなければならない。淡路島を歩くことを考えるとこの先1泊して淡路島へ渡るとするとどうも中途半端である。そこでここから引田まで歩き、そこからJRとバスを利用して今日中に淡路島へ渡る予定を立てた。

7:20 民宿八十窪出発。宿のおかみさんが引田へ行くのだったら、トンネルを出てから右の方へ進めば良いと教えてくれた。参道からR377の方へ出るとすぐ西側にトンネルが見える。このトンネルは遍路地図には載っていないので新しく道ができてこれが近道なのだろうかと迷ったがどうも方角が逆のような気がするので遍路地図に従って東の方へ向かう。1時間ほど歩くと長野の切幡寺への分岐点があり、その少し先に五名トンネル(遍路地図には五明トンネルとなっている)があって、これを右に行くと白鳥温泉を経由して引田の方へ行く県道2号線となる。宿のおかみさんはこのトンネルのことを言っていたのだと納得。このトンネルを通らず山越えする遍路道もあるようだ。
この県道2号線はもちろん舗装はしてあるが、山の中の狭い道路でほとんど車の通らない静かな道で、歩くのには気持ちよい。
9:40 白鳥温泉。ここまで9.7Km。
白鳥温泉は東かがわ市営の福祉施設で、入浴400円、宿泊2食付きで6000円と安い。タイミングが合えば泊まってみたい施設だ。10分ほど休んで、寒いので早々に出発。
11:05 R377とR318が交差する西山のバス待合所を借りて、近くのお店で買った弁当で昼食。30分休憩。
13:10 JR引田駅。ここまで22.8Km
引田では丁度ひなまつりをやっていて駅前でも地元の実行委員会の方が法被を着て案内やお茶のサービスなどをやっていた。ちょっと見てみたい気もしたが列車の発車まであまり時間がないのと、お客さんのほとんどが中年以降のおばさま方達ばかりなので、おじさんが行くのも何となく気が引けて止めた。
13:40 発車。途中池ノ谷で鳴門線乗り換えのため40分待たされる。
15:22 鳴門着。事前にインターネットで調べたところ鳴門駅から大塚国際美術館までいくと、そこから今夜泊る宿のある淡路島の福良まで直通バスがあることになっていた。駅前のバス案内所で確認すると今はシーズンオフでそのバスはないという。1時間後に出る洲本行きのバスに乗って淡路南インターで乗り換えなければならないそうだ。確認して良かった。
17時過ぎには予定通り福良の旅館長尾屋に到着。
芸術的な根付き竹炭のオブジェ。
白鳥温泉の近くの民家の縁側で

梅畑。県道40号の東円坊付近で

高徳線と鳴門線に挟まれて駅舎がある池ノ谷駅

鳴門駅で